「発達障害」と間違われる子どもたち
- 「言葉の発達が他の子より遅いかも」
- 「こだわりがあって、自分のしたいことができないと狂ったように泣き続ける」
- 「偏食がひどくて、白ご飯しか食べない」
など、保育園や幼稚園から発達面が気になりますと言われたことはありますか?
こんなことを突然言われて、
「自分の育て方が間違っていたのかな?」
「この子には何か問題があるのだろうか…」
と不安になってしまうパパやママがいたら、本書がおすすめです。
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現場でも発達障害もどきな子が多い
わたしは現在保健センターで保健師をしていて、保育園から「発達が気になる子がいる」と連絡をもらうと、集団生活での様子を見に行ったり、乳幼児健診で発達に遅れがあったり凸凹した子の発達支援を行っています。
本書に書かれているような事例は、実際にわたしも目にすることが多く、
早寝早起き、家族で朝ごはん…
当たり前のことを当たり前にできるってすごく難しいよな…
パパやママ大変な中、本当に頑張ってるよな…
と、日頃関わらせてもらっているパパやママ、保育士さん達の頑張りを、改めてヒシヒシと感じながら本書を読みました。
発達障害もどき
「発達障害もどき」とは、発達障害(脳の障害)ではないのに、発達障害の症状と見分けがつかない症状があるために、発達障害と周りから思われてしまうことと本書では解説されています。
この発達障害もどきの症状とは、発達障害の子に現れるような、かんしゃくやパニック、聴覚過敏症、偏食などがあります。
生まれ持った脳の機能には問題はないのに、生活リズムの乱れやメディアの影響で発達障害のような症状が出てしまい、集団生活で困りごとが出てきたり、パパやママが育てにくさを感じたりすることがあります。
発達障害もどきをなくす方法
本書では、発達障害を始めとする子どもの発達の研究者兼、小児科医でもある先生が、発達障害もどきをなくす方法を解説しています。
保育園から「発達が気になります…」と言われて不安になったパパママへは、騙されたと思ってぜひ読んでみてほしい1冊です。
読んだ感想
よかった点
- 子どもの脳の発達のためには規則正しい生活リズムが必要であることを再認識できた
- 脳のように複雑な仕組みのものでもわかりやすく解説してある
- 発達障害と診断されても、本書に書かれていることを実践すれば、症状が緩和されることも
- 子どもの行動を初めて指摘されたら、パパママが最初に読むべき本
- 保育士、学校の先生が最低限知っておくべき発達障害の知識がわかる
- 子どもの気になる行動が子どもの脳や神経の問題なのか?環境によるものなのか冷静に判断できるようになる
悪かった点
- 生活習慣を改善する気や余力がない場合、本書を読むことで子育ての不安が募ってしまう
- 本書の内容を実践するためには、家族全体で取り組む必要がある
- 発達の支援の業務を長年している人にとっては、内容が入門書レベル
- 幼児期から英才教育をしている場合、脳の発達のバランスが乱れていないか心配になる
発達の遅れを指摘されたら最初に読む本
- 子どものかんしゃくがひどくて、腫れ物のように我が子と接してしまう
- 同じ年の子はたくさん言葉が出ているのにうちの子は言葉が遅い
- こだわりがあって同じ服を着たがる。着れないと泣き続ける
パパやママが育てにくさを感じている、集団生活で保育園から発達が気になると言われたパパやママにせひ読んでほしい1冊です。
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